今日は「フリーランスに興味がある」という人に向けて。
私自身フリーランスで割と何年もやってるんで、唯一ちゃんと語れるフィールドなのですが。
タイトルの通り「フリーランスは大変だから、舐めない方がいい」と思ってます。
興味がある人に辛辣ですが笑、結構まじでそう思ってます。
それだけ聞くとネガティブに聞こえるかもしれませんが、記事前半では「なぜフリーランスは大変なのか」というお話を。
記事後半では「それでもこういう人はフリーランスになっても、きっとうまくいく」という話をします。
フリーランスの陰と陽を正直にお伝えするので、その上で本当にやりたいかどうかを判断することをおすすめします。
大変なこと① : 求めていたハズの自由がそこにはない
フリーランスになりたいと思う動機の一つに「自由な時間が欲しいから」という想いがあると思います。
「好きな場所で働ける」とか「好きな時間に働ける」とかに言い換えてもOKです。
ですが、求めていたはずの自由はそこにはありません。
確かにいつまでも寝ててOKですし、どこで仕事をしてもOKですし(web系だったら)、ずっと遊びまくってもいいわけです。
ただそんな事できません。というよりもそんなことしてる人は上手くいきません。
自分はフリーランスになって最初の数ヶ月は、寝てる時と飯食ってる時以外はずっとパソコンの前にいました。休むのが怖くて、移動時間とかも「ブログ書かなきゃ」とずーっと考え事をしていた感じです。それが良いか悪いかは置いといて、基本的には死ぬ気でやるくらいの覚悟がないと、まあ難しいとは思います。
今までいろんな人たちをみてきましたが、なんとなくフリーランスになった人で続いてる人はほとんどいません。(大抵会社員に戻りました)
※たとえばエンジニアだったりWEBデザイナーだったり、絶対的なスキルを持っていて、取引先のツテもある人は話は全く別です。
フリーランスになりたての時は、とにかく不安が押し寄せてくるので、自由を感じてる余裕がないともいえます。
なので、結果的に毎日仕事をすることになります。あるいは、仕事以外のことをしてても、頭では仕事の事ばかり気にしてしまいがちです。
つまり、身体的には自由になったはずなのに、精神的にはむしろ自由とは無縁の環境に飛び込む、といったイメージが近いかと思います。
大変なこと② : 主体性がないと、何も始まらない
会社員だったらボーッとしてても何かしらタスクがふってきますよね。
しかし、フリーランスはそうもいきません。
何をするのか、何のためにするのか、どのくらいやるのか、等々全て自分で考えて、行動に移さなければいけません。
勿論アイデアや企画だけ考えて、あとはクラウドワークス等で外注し、実作業は分散するという手もあります。が、そのように運用を任せたとしても、割とコミュニケーションで消耗する事に気づくと思います。
ただポジティブな面を言えば、主体的に事業を考えて、行動に移して、失敗して、改善して、という繰り返しは、かなり鍛えられます。
何度もそういった経験をするうちに、何か新しい行動や挑戦をする時のハードルが下がります。また、失敗を繰り返すことにより、失敗に対しての耐性(失敗を恐れない心)がつきます。
たとえ会社員に戻るとしても、その経験があれば企業ではマネージャーだったりディレクション業務だったり、統括するようなスキルが身につくと思います。
自分もフリーランスで何度もその繰り返しをしたのち、会社員に戻った事もありますが、基本的には誰にも負けないなと思えるくらいの決断スピードと対処力を手に入れたように思います。
大変なこと③ : 普通に稼ぐのが大変
例えばエンジニアや動画編集者の方で死ぬほどスキルがある人とかは話全く別です。
放っておいても需要があるので、取引先さえ見つかってしまえばそれなりにイージーモードだとは思います。
が、そうでない人は基本的には稼ぐの大変です。
デザイナーやちょっとできるエンジニア、なんなら勉強しながらやろうとしてる人とか、ブログやYouTubeで生きていこうとしてる人など。
思ったよりも個人で稼ぐことは大変で、いかに会社員は楽であったか、を自覚する事かと思います。
例えばクラウドワークスとか、ランサーズを見て貰えばわかりますが、外注で仕事を貰おうとしたら、まじで単価安いですからね。
そりゃあそうですよね、だって世の中にはスキル持ってる人なんて五万といるわけで。
あとは自分でメディアだったりサービスを運営する場合だとしても、軌道にのるまでが大変です。
稼げるか分からない状態で頑張り続けるのって、想像よりも難しいんです。
売れないバンドマンとか、売れない芸人と似たような心境かと思いますが、彼らのように「絶対にスターになるんだ」という志がないと、途中で折れてしまいます。
「俺はやれる、これをやり続ければきっと報われる」と毎日自分と戦い続けなきゃいけないのは、割と苦行ではあります。
大変なこと④ : 「よし稼げた!」と思ったら続かない
さっきの段階までをクリアして、月に普通のサラリーマンくらい、あるいはそれ以上稼げるようになったとします。
ちなみにこの段階までこれる人は、もうすでに1割未満だと思います。
そしてここからが更なる試練。
「稼ぎ続ける事」がなかなか大変なんです。
数ヶ月間であれば、言ってしまえば運が良いだけでそれなりに稼げる可能性もあります。
が、たとえばアフィリエイトやYouTube、インフルエンサーとして一時的に稼いだとしても、プラットフォームのアプデや広告のトレンドに左右されてしまいます。
あとはそういった今時の選択肢で攻める場合、ライバルは永遠に出てきます。
自分もノリに乗ってるメディアが一つあったんですが、大手メディアが同じ題材でメディアを作り、3ヶ月で完全にシェアを奪われた過去があります。笑
あと心身的な問題もあります。半年くらいは自分の体も無理が効くので、休みなく突っ走ってもどうにかなったりするんですが、徐々に疲弊していくわけです。
頑張りに応じて報酬が上がっているうちは、まだアドレナリンで頑張れるんですが、問題は報酬が下がった時。
そこで踏ん張れればいいんですけど、心身ともに疲弊しきってると力尽きる可能性があります。
実際自分も半年くらいで同世代の友達の数倍は稼げるようになってましたが、一年くらい経つと徐々に報酬が下がりだし、その当時はかなり焦りました。
ちなみにその時期から自律神経がイカれて体調面もよろしくない感じになってました。フリーランスや経営者の友達は結構周りにいるんですけど、ほぼ全員似たような経験してます。 避けては通れない道のようです。苦笑
安定して稼ぎ続けるためには、心身の健康、継続的に、現実的に収益を上げ続ける仕組みづくりが重要という事になります。
こんな人はフリーランスにきっと向いてる
大変なこと言い出すともうキリがないんで笑、一旦やめるんですけど「こんな人は多分うまくいく」っていうのを最後に伝えようと思います。
それはずばりどんな人かというと
今まで上記で述べた大変な事を聞いた上で、すべてをシカトできる人です。
「この記事を書いてるやつは何いってるんだ?俺は(あるいは私は)何を言われようが、フリーランスで成功するんだ」
と思えてる人という事です。
というのも、フリーランスになったら毎日毎日自分自身と戦わなきゃいけないんですよ、本当に。
なのに赤の他人に「大変だよ」と言われて、凹んじゃったり、無理かもと思ってしまうような人はかなり厳しいと思います。
一週間ももたないんじゃないかな。
身近でもそういう人を何人もみてきました。
「自分はフリーランスとしていきていくんだ。絶対にやれる。」
そういった根拠のない自信というのは、フリーランスをするにあたって絶対に重要です。根拠があれば、勿論言うことなしです。
ここまで読んで、例え「ああ、無理かもって思っちゃった」っていう人がいたとしても「いややっぱりできる!」と再度思えるのであれば問題ないと思います。
結局どの段階でも「やればできる」「他人に何を言われようがやるんだ」という自信、覚悟が持てた時が、スタートの最低条件かなと思います。
ちょっと長くなっちゃいましたが、かなり端折ってこんな感じです。
まとめるのであれば「フリーランスはめっちゃ大変。
ただ大変さを自分自身で乗り越えることができれば、その先は理想の生活を叶えられる(可能性がある)」という感じです。
自分自身は元来かなり怠けモノで、逆に「それは絶対無理だからやめた方がいいよ」と人にバカにされないと、やる気がでないという性質があります。笑
人から無理と、大変と、言われる事を燃料に頑張れる人は、とても向いてると思います。